悔しさの溶かし方
2024.11.20
子どもたちへのアドバイスの中で
最初は保護者の方の共感を得られ
ないものがあります。
たとえば「問題文に書かれている条件,
数値に飛びついてはいけない」という
指導です。(僕と一緒に勉強したこと
がある塾生の子は聞いたことがある
はずです。)
算数・数学を勉強しているとき
「分かっていることを全部書き
込みなさい」という指導を受けた
ことがある子は多いと思います。
もっともらしいアドバイスですが,
この言葉が刺さるのは「センスは
あるけど,問題文を雑に読み,
見落としが多い子」になります。
そして逆効果になるのは
「算数・数学が苦手な子」
です。
彼ら,彼女らは,小学生の頃から授業
が分からない,問題が解けない,解答
用紙が埋まらないといったストレスを
受けています。このストレスは大人が
思っている以上に子どもたちの自尊心
を傷つけています。
そういう子たちに「分かっていること
を全部書き込みなさい」という指導を
すると,問題文に書かれている長さや
角度を書いては消し,書いては消しを
繰り返すようになります。
子どもたち自身も,こんなことをして
いても解けるようにはならないことを
薄々理解しています。ただ,真っ白な
解答用紙から目を背けるためにはこう
するしかないと「やっている感」を
出してしまいます。
僕はこういう子に対して「悔しさの
溶かし方を間違えているよ。できない
悔しさはエネルギーになる。悔しいと
思えるならまだ闘える。考えること
から逃げず,問題と向き合おう。」と
指導しています。
そうすると,子どもたちは「自分が
どこまで理解しているのか」「自分が
つまっているのはどこか」を本気で
考えるようになります。
子どもたちの成長はすさまじく,
中学校で行われる関数の単元テスト
で1桁点数をとっていた子が,3年
後には「パラメーター表示された
関数をy軸に関して回転させたときの
体積」を求められるようになります。
こういった成長を成し遂げられるのは
悔しさすらも成長の栄養にした子たち
です。
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(田中)
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