受験生のみんな。保護者の皆様。

色々な面で“例年通り”とはいかず

大変な受験となりました。まずは

１年間お疲れ様でした。

今日決まったそれぞれの進学先は

あくまで15歳の春の通過点です。

それ以上でもそれ以下でもありま

せん。つまり，ここからの立ち居

振る舞いが大事です。

無事第１志望校に進学する子へ。

ここまでの努力がひとつの成果と

して結実したこと。素晴らしいと

思います。このプラチナチケット

をどう使うかが試されます。自分

だけの「正解の使い方」を見つけ

てください。

第１志望校へ進学できなかった子へ。

心の中に“悔しさ”と“やり切った”

が同居しているなら，この高校受験

には価値がありました。そしてこの

悔しさを忘れてはいけないよ。次の

挑戦に向かうために必要な逞しさに

つなげてね。

教育とは本来，時間が経ってから

成果が出るものです。

我々の願いは彼らが大人になった

とき「あのとき頑張って良かった」

と思えることであり，自分たちの

仕事は，今この瞬間に報われなく

ても良いと考えています。

しかし，彼らから贈り物をもらい

ました。

10日（水）Ｂ日程筆記試験終了後

受験生全員が自己採点結果を報告

してくれました。点数という結果

を残せたこと以上に「自分の高校

入試に自分で決着をつけた」こと

に大きな価値があります。

受験生の中には

「どれだけ点数が取れたか」

「どの教科ができて・できなくて

　合否が決まったか」

を知らずに，興味を持たずに，進学

する子が一定数います。それに対し

て，君たちは決着をつけた。それが

校舎責任者として１番誇らしいこと

です。

そして約束です。

高校進学後

「高校入試で〇〇点だった。」

という不毛な議論はやめましょう。

今すぐにでも高校の勉強を始める

べきです。その流れが始まったら

「不毛な議論はやめよう！

　前に進むための話をしよう！」

と言ってほしいですが，さすがに

角が立つので

「それより，部活どうする？」

みたいに前向きな流れに持ち込み

ましょう。

人間の目，鼻，口といったパーツ

は前向きについています。

後ろ向きパーツの尻尾はとうの昔

に捨て去りました。

前向きにいきましょう。

最後に。

刈谷校で担当する最後の学年が

君たちで，本当に良かった！

これからの人生が幸多からんこと

を切に願っています。

ハッピーに生きろよ！

（田中）