1000本目
2021.02.05
自分で上げたハードルは自分で
飛び越えようと思います。
ホームページ移設から約3年。
ほぼ毎日更新を続けてきた前進
塾ブログも記念すべき1000本目
となりました。
「初心忘るべからず」
ということで,私にとって印象
深い授業の話をします。
大学4年生のとき,教員を目指す
後輩の前で,模擬授業を実施する
機会がありました。ざっくりした
日程はこのような感じでした。
8月中旬
教員採用試験を受ける。
9月上旬
恩師から模擬授業の依頼を受ける。
9月下旬
教育実習校の文化祭に招待される。
10月1日
教員採用試験合格発表
10月中旬
模擬授業当日
正直,試験の手応えがあったので
人生で最も調子に乗っていた時期
です。依頼を受けたときは,
「そりゃ当然,僕でしょう。」
と鼻高々でした。
しかし結果は不合格。伸びきって
いた鼻がポキンと折れました。
悔しさ,恥ずかしさ,みっともなさ
から,模擬授業の辞退も考えました
が,ここでしっぽを巻いて逃げるの
もダサいと思い,MAXの力で
【分母の有理化】
の授業を作りました。振り返れば
今までで1番準備をした授業かも
しれません。
当日,無事に模擬授業を終えると
恩師から静かに講評を受けました。
「3年生の皆の中には知っている
人もいると思うけど,田中は残念
ながら採用試験に不合格になった。
俺は合格が固いと思っていたけど
やはり試験は難しい。今日の模擬
授業に関しても,皆の前に立つの
は勇気が必要だったはずだ。それ
でも今日は皆の手本となるような
模擬授業をしてくれた。これは君
たちにとって,本当にありがたい
ことなんだ。」
3年生に向けて話している
ようで私に向かって
「負けるなよ。」
と伝えてくれました。
あれから8年が経ちましたが
いつも塾生の子たちに伝えて
いるように,超嬉しい思いと
超悔しい思いだけが,自分を
動かすのだと改めて実感します。
「初心忘れるべからず」
これからも子どもたちと一緒
に成長していきます!
(田中)