高校入試総括(碧南校)
2024.03.11
リモートが台頭してきたアフターコロナの現代でも「旅行」という文化は根強い人気があります。
誰かが代表して一人で現地に行き写真を撮って,エッセイをつづればみんなが旅行した気分になれるのかといわれるとそうではないと思うのです。
やはり,旅行の醍醐味は現地に自ら行くことでその場の空気を自分で感じ取り,その場の匂い,人とのふれあいなど言葉にできない雰囲気を感じ取ることだと思います。
自分で『実体験』したことだけは,それがどれだけ例外的な出来事だとしても,他人にどう言われても,少なくとも「真実」ではあります。
君たちは受験というイベントを通じて様々な『実体験』をしてきました。
志望校の壁の高さへのしんどさ,問題が解けないことへの苦しさ。
困難を突破した時の爽快感,目標をクリアしたことの達成感。
なにより志望校合格の喜び,志望校に届かなかった悔しさ。
そのどれもが君たちがリアルに感じた『実体験』で,それを通じて得られた事実だけは誰も否定できません。
SNSで100の投稿を見るだけでは,YouTubeで100の関連動画を見るだけでは感じることのできない温度のある『実体験』です。
今後の高校生活でもたくさんの『実体験』をしてください。
そうしていろんなものの見方を知ってほしいです。
その『実体験』から相手の感情を推測して,先回りをして行動することを「優しさ」というのかなと勝手に思っています。
こんなに偉そうに言っていますが,自分は視野狭窄でわがままな人間です。
なので,職員の皆様や生徒対応で今までに多くの人を傷つけてしまったと思っています。
しかし,自分自身はその『実体験』を否定することはできません。
それは少なくとも自分の中では「真実」なので。
『実体験』から学んで君たちと同様に,前に進んでいくだけです。
前進塾の運営に関しては他の教師の皆様の優しさやご厚意に甘えっきりでした。
4年半という長い歳月,碧南校を支えてくれた大島先生。
今後の碧南校を指揮する前進塾小中学部のエース教師である佐藤先生。
自分の苦手な「社会」でお世話になった宇佐美先生。
同じ理科という教科の立場で本当にお世話になった小田先生。
長い間,碧南校以外の業務で頼りっぱなしだった近藤先生。
入社して以来から運営の相談や俯瞰した目線でのアドバイスでお世話になりっぱなしだった田中先生。
そして,前進塾で8年間貴重な経験をさせていただいた谷川先生。
なにより,前進塾にかかわってくれた塾生のみんなと保護者の皆様。
加えて,この世に産んでくれた両親。
関わってくれた皆様に本当に感謝しかありません。
月並みな言葉で恐縮ですが,本当にありがとうございました。
これから自分も,『旅』に出ます。
前進塾で『実体験』したことを糧に,他人に優しい人間でありたいと思います。
「いってきます!」
高橋