一人の時間
2022.10.24
※ 本日は保護者の方向けの記事です。塾生のみんなにとっては面白くない内容かもしれませんが,頑張って最後まで読んでみてください。
「特に用事があるわけではないが,LINEなどの無料通話アプリを友だちや恋人と繋いだまま生活をする」薄々存在は知っていた子どもたちの文化ですが,中学部や高校部の塾生に話を聞くと,結構な確率で「実際にしたことがある」と答えました。
これはどうなんでしょう。時代の流れ的に仕方がないことなのか。はたまた,大人が心配すべきことなのか。僕は後者だと思います。
発達面で言えば,学校で色々な刺激に触れた後,家でも他者の目を意識していると,体や脳を休める時間がありません。また,一人では何もできない状態からの卒業を促すことにもなります。(高校生,大学生,社会人になっても連れ立ってトイレに行く,連れ立って質問に行くという姿はさすがにみっともないです。僕のワイフはこういう用もなくトイレにいる子たちにキレていたそうです。カッコいい。)
コミュニケーション面で言えば,塾のブログでもそうですが,アウトプットばかりしているとネタが枯渇します。(これは余談かもしれませんがモテない人は,実際に会うときは猫のようなツンケンした態度でいるのに,スマホで連絡をとるときは犬のように積極的な態度になるそうです。)“いつでも連絡がとれる都合の良い人”よりも“めったに会うことができないレアな人”になった方が,周りも自分を大切にしてくれます。
お子様にこれらのデメリットを伝えるときはもう少し噛み砕いた方が良いかもしれません。
「最近疲れ気味だから,今日1日はスマホの電源を一緒にOFFにしてみよう。」
「友だちと会話するネタを仕入れるために一緒に本でインプットしよう。」
ポイントは保護者の方も一緒に取り組むことです。
「お母さんは仕事の連絡があるかもしれないから…」
「お父さんは仕事で疲れているからゲームをして…」
では説得力が出ません。
最後に「無料通話繋ぎっぱなし問題」の具体的な解決法をいくつか提示します。
①Wi-Fiを切るorパスワードを変更する。
1番手っ取り早い方法です。家族全員で覚悟を決めてやってみましょう。
②何の遠慮もせずに生活音を出しまくる。
「〇〇ー!夜ご飯ができたよー!」に始まり,流行りの歌を歌いながら,洗濯物をもって突撃するなんていうのも有だと思います。
思いの外長文になってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。スマホと距離をとることで,周りの人や環境へのありがたさが分かりますよ。
(田中)