春の足音
2021.02.09
こんにちは! 伊藤です。
あっという間に節分も過ぎ、暦の上では
すでに春を迎えています。
まだまだ寒い日が続きますが、体調管理に
注意して、中3は受験勉強を、中1、中2は
学年末テストに向けてしっかりと準備を
していきましょう!!
さて、節分といえば、立春の前日を指す言葉
として江戸時代以降は主に用いられてきました。
もとはその字の通り「季節を分ける日」
であり、立春、立夏、立秋、立冬の前日を
指す言葉でした。
節分は2月3日というイメージが強いですが、
今年の節分は1日早い2月2日。
実に1897年以来、124年ぶりだそうです。
今冬は年末年始に大寒波が押し寄せたせいか、
立春以降は心なしか暖かくなっている
ような感じがして、春の訪れを感じます。
また、気温だけでなく、四季の花でも
春の訪れを感じる季節になってきました。
節分の頃に咲く花として、セツブンソウという
そのままの名前の植物があります。
キンポウゲ科の可憐な白い花を、節分の頃に
一斉に咲かせる美しい植物です。
花の美しさから乱獲が進んだことや、
宅地開発などにより生息地が減少して
いることから、あまりお目にかかれない
珍しい植物になっていますが、各地に群生地が
点在し、保護活動も行われています。
愛知県でも、奥三河の新城市や東栄町などに
群生地が存在し、春の訪れを告げる花として
親しまれています。
新城市の石雲寺という寺院もその一つです。
石雲寺では、セツブンソウの他に梅の花も
鑑賞することができます。
お寺には梅が植えられていることが多いです。
これは、梅の花が極寒の2月ごろに咲く姿を
厳しい環境で修行をする僧侶に重ね合わせ、
辛い修行を乗り越えた先に、美しい悟りの花を
咲かせることができるという意味が
込められているそうです。
修行僧たちは一人で修行をするわけでは
なく、志を同じくする者とともに修行に
励んでいます。
梅の花も、1輪だけで咲くのではなく、
1つの枝に、たくさんの花が咲きます。
「雪裡の梅花、只一枝」
受験生も同じだと思います。
志望校は異なれど、自分の目標に向かって
志を同じくする同志たちです。
今は大変な時期だと思います。
しかし、それを乗り越えたとき、
自分の人生の中でかけがえのない成長を
得ることができるのではないでしょうか。
勉強は良い成績をとるため、テストの為だけに
するものではなく、新しい知識を得て、
自らの世界を広げ、成長という人生の
糧になるものだと思います。
公立高校入試まで1か月を切っています。
一緒に頑張っていきましょう!