部活の意義
2020.04.30
新型コロナウイルス感染拡大に伴い
部活動の夏の全国大会が中止となり
ました。地方大会の扱いがどのよう
になるのか見通しは立っていません
が,受験を控えている高3,中3の
子は,このまま引退となる可能性も
あります。
確かに,試合の勝ち負けにこだわる
ことは大事です。ただ部活動の価値
が勝ち負けにしか無いとするならば
基本的には最後の大会に負けること
で引退するという構造が,ごく少数
の勝者と多数の敗者が生まれる非常
に残酷なものになります。
部活の意義は他にもたくさんあるはず
です。忙しい日々の中で,宿題を行う
時間や友だちと遊ぶ時間を捻出できる
ように工夫をする。自分が感じていた
限界を超え,「今までの限界なんて,
一度超えてみれば大したことじゃない
な」と自信を持つ。自分なりの意義を
考えてみて下さい。きっと自分だけの
答えが見つかります。
すでに引退が決まったり,今後の活動
がどうなるかわからなかったりすると
脱力感に襲われるかもしれません。
(先日電話で話した数名の卒塾生は,
みんな気丈に振る舞っていましたが,
心の中では相当落ち込んでいると思い
ます。)
何年か先,社会に出ていくタイミング
で,「コロナ世代」と呼ばれることが
あるかもしれません。この言葉が良い
意味で使われるか,悪い意味で使われ
るかは,これからのみんなの行動次第
です。
いつかこの日々が思い出話になり,
「学生時代に使えなかったエネルギー
を今の人生に注いでいるんですよ!」
と語れる日が来ることを願っています。
今は悲しんでも良いです。
心が少しでも上を向いたタイミングで
余ったエネルギーを次の目標に注いで
下さい!
(田中)