英語民間検定試験 延期
2019.11.01
来年度の入試(現高校2年生)から,大学
入試に英語民間検定試験が導入・活用され
る予定でした。しかし今朝,文部科学省が
実施延期の発表をしました。
我々塾講師からすると,「一度決めたこと
はしっかりしてくれよー」という気持ちと
「次に決まった方針に対応していこう。」
という気持ちが半々で,意外と冷静な状態
です。
それよりも,導入決定時は是も非も示さな
かった知識人やコメンテーターが鬼の首を
取ったように騒ぎ出したことに疑問を覚え
ます。彼らは,【達成度テスト(仮称)】
(現行のセンター試験の代わりとして,今
の案よりも前に提案された,複数回受験
できるテスト方式)が暗礁に乗り上げた
ときは,ここまで大きな声は上げていませ
んでした。
入試制度改革の影響を受ける学年の子たち
には「不正や不公平を叩きたい。」という
メディアの風潮に安易に相乗りするのでは
なく,冷静に情報を集めて欲しいですね。
また,共通テスト(新入試)はリスニング
(聞く力)と,リーディング(読む力)の
配点を1:1(現行は4:1です)にし,
スピーキング(話す力)と,ライティング
(書く力)に関しては,英語民間検定試験
を活用して測定するという日本の英語教育
のコンセプトも根底からひっくり返ること
になります。こちらの方が心配です。
思うところは多々ありますが,これからも
動向を見守っていきます。
(田中)