高校部 保護者通信 10月号
2025.10.01
①嫌われる勇気
私のワイフはバランス感覚が抜群です。職場の話を聞いていると「大変だ…私はその環境では生きていけない…」と思うことが多々あります。先日,食卓でこういう話題になったとき「私はあなたと違って嫌われる勇気が足りないから,八方美人になっているだけだよ」と謙遜していました。「嫌われる勇気」という言葉で思い出すエピソードがひとつあります。小学校6年生のときです。クラスレクでドッヂボールをすることになりました。クラスで運動が得意な2名が代表者に選ばれ,黒板を使った「ドラフト会議」が始まりました。(じゃんけんで勝った方から選手を指名していきます。「とりとりいっけっしー」「とりとりじゃんけん」「とりこ」など様々な名前があるようです。)子どもたちはこういうときに無邪気な残酷さを見せることがあります。まずは上位指名選手。運動が得意な子とモテる子が優先的に選ばれます。ドッヂボールを隠れ蓑にした人気投票です。会議終盤戦になると,運動が苦手な子が残ります。残ったのは私とFくんとMくん。まずは私が指名され,次にFくんが指名されます。ここで最後のじゃんけんが行われます。勝った子が言います。「よし!いらない!」負けた子が言います。「うわ!仕方ないからもらうわ!」こういう残酷なやりとりが行われる中,当の私は「安心感」に逃げていました。FくんもMくんも仲の良い友だちだったのに。なぜあのとき噛みつけなかったのか。友だちのことを守れなかったのか。後悔は消えません。今,筋が通っていないことと闘っているのは,この後悔があるからかもしれません。
②ゆらげることが大学生の特権
子どもたちから高校の進路懇談会の話を聞いていると「未来につながる学び,未来につながる道」にこだわり過ぎているように感じることがあります。学校の先生たちは大学で取得した「教員免許」を土台に働かれているため,このきらいがあります。もちろんこういう進路指導を全否定するわけではありません。私自身も「教員免許」をもっていることが心の安定に繋がっていることは事実です。ただ,あまりにも「未来への接続」を念頭に置くのも危険だと思います。「この道しかない」と思っていた進路がある日突然AIに代替され,閉ざされる可能性があります。そして,ゆらげることは大学生の最大の特権です。「大学では経済・経営について学んだけど,卒業後は農業を頑張りたい!」といったゆらぎは素晴らしいです。話をこじらせてしまうのは「ゆらぎ」があることと「決断」から逃げていることがパッと見たときに判別しにくいからでしょうか。ここに関しては「お子さんのことを信じてあげてください」としか言えません。きっと「ゆらぎ」の中から,自分自身が歩む道を見つけてくれるはずですよ。
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(田中)

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