いよいよ明日から，中３冬期講座が

スタートします。入試に向けて，より

一層，気持ちを高めていきましょう。

大学受験と高校受験には大きな違いが

あります。最も大きな違いは，一歩目

の覚悟だと思います。

大学進学率は60％弱。一方，高校進学率

は95％超。「よし。この道で頑張ろう。」

と決断して始まるのが大学受験，「そろ

そろ高校を決めないとな～」と中３に

なったら自動的に始まるのが高校受験と

いえそうです。

ここが高校受験の難しさです。我々大人

が「ほとんどの子にとって，自分の進路

を自分で決める初めての経験。せっかく

なら全力で頑張ってみようぜ。」と熱い

メッセージを発信しても，「別に望んで

始めたわけではないし…」と心に刺さら

ないことがあります。

ただ12月にもなると，子どもたちの目の

色が変わっていきます。言葉の受け止め

方も変わっていきます。

先日，中学部を卒業した子が，高校部

に通うお兄ちゃんから家の鍵を貸して

もらうために校舎までやってきました。

「すみません！〇〇の弟です。家の鍵

を貸してほしくて来ました。」

「先生こんにちは。お久しぶりです！」

「はい！今も野球を頑張っています。

それでは失礼します！」

超が付くほど爽やかな好青年になって

いました。ちなみに彼は我々から度々

「字の雑さ」と「ぶっきらぼうな話し方」

を注意されていました。１番最後に注意

したのは，中３の１月頭でした。塾内

テストの得点表をぐちゃぐちゃの字で

書いていたことを注意しました。

「せっかく高い能力があるのに，

こんなことで注意されているのは

もったいないぞ。」

繰り返し伝えてきましたが，話を聞いて

いるときの表情から本当に「伝わった」

ことが分かりました。

傷付くかもしれない。報われない努力

になるかもしれない。それでも一生

懸命に頑張る姿は美しいです。

中３のみんな。

今は全力で頑張り切ってみよう。

（田中）