保護者の皆様。

大切なお子様方のご卒業おめでとう

ございます。

またその話題かと思われるかもしれ

ませんが，コロナ禍に振り回された

３年間でした。

中１の２月末，突然の休校できちっ

とした区切りがないまま中１の学習

を終えました。中２の春，休校が長

引き，学校が本格的に再開されたの

は６月からでした。中３になってか

らも，「ワクチン」「エビデンス」

「オミクロン株」「クラスター」

「密です」といった言葉を聞かない

日が無かったくらい，社会の混乱が

続いています。

そんな中，お子様たちはタフに成長

を続けてきました。公立入試を控え

ている子もたくさんいるので，つい

「卒業」が薄くなりやすいですが，

お子様たちの人生において指折りの

ハレの日です。

一度勉強から離れて

「こんなことがあったね」

と振り返る時間があっても良いと

思います。

これからもお子様方が険しくも楽し

い，それぞれの道を前進していくこ

とを願っております。

中学生のみんな。

卒業おめでとう。

ただでさえ心と体が成長し，色々な

葛藤がうまれる中学生という時期に

大きな社会な混乱が起こりました。

そして残酷なことに，こういう混乱

はいつまでも君たちにつきまといま

す。これはあくまで予想ですが，君

たちが社会に出るとき「コロナ世代」

という言葉がマイナスの意味で世に

広がることでしょう。

「コロナ世代は学校行事ができてい

ないから協調性がない」

「コロナ世代は対面のコミュニケー

ションが苦手」

といった具合です。

みんなからしたら「私たちのせいで

はないのにな」と思うことでしょう。

しかしこういった理不尽な出来事が

社会では多々起こります。この状況

にいじけるのではなく「相手の期待

値が低いのは逆にチャンス」と捉え

てください。

大きな声で元気に挨拶するだけで

「コロナ世代なのにはつらつとして

いるね」と好感をもたれます。

（おじさん，おばさんは単純です。

ちょろいです。笑）

みんなは大人が想像できないくらい

タフな人間になっています。

今年度はみんなを叱ることもほとん

ど無かったので，伝える機会があり

ませんでしたが「周りに対して優し

くなるためには，まずは自分自身が

強くなければならない」という私の

持論があります。

人助けをするためには，気持ちだけ

でなく，体力も，知識も，お金も必

要になります。

ぜひこれからも自分を鍛えて，強く

て優しい人になってください。

そして最後に。

君たちがここまで成長できたのは

周りのサポートあってこそです。

自分ひとりで成長したと勘違いし

てはいけません。

ぜひ今日は照れることなく，感謝

を伝えてください。

「今日までありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。」

（前進塾職員一同）