小・中学部ブログ
2026.01.30
『狙われた街』
このタイトルだけでピンときた方、かなりのウルトラファンですね!
ウルトラセブン第8話のサブタイトルです。
今年、ウルトラマンが60周年を迎えるということで、YouTubeで過去の名作が公開されていました。
子供の頃、ウルトラマンに夢中だった私も懐かしくなり、食事の時間に観返してみたのですが……これが、大人になった今だからこそわかる、恐ろしい内容でした。
この『狙われた街』は、古い作品ですが、現代社会への鋭すぎる皮肉があり、ウルトラマンシリーズ屈指の名エピソードと言えるでしょう。
ちゃぶ台を挟んで主人公のモロボシ・ダンとメトロン星人が対峙するシュールな光景はあまりに有名です。
そして、そこで語られる「侵略計画」の中身が放送から半世紀以上経った現代の私たちにこそ、より重く響くものでした。
メトロン星人が選んだ侵略手段は、武力による破壊ではありませんでした。
赤い結晶体をタバコに混入させ、それを吸った人間を凶暴化させることで、「人間同士を争わせる」というものです。
「地球人は放っておいても、勝手に自滅する」
これがメトロン星人の計算。
武器を手に取る必要すらない。
信頼を壊せば、文明は内側から崩壊するというのです。
結果、メトロン星人の計画は失敗しますが、最後のナレーションの『皮肉』が印象的です。
「人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心下さい、このお話は遠い遠い未来の物語なのです…。え? 何故ですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから……」
このナレーション。 当時は全く理解していませんでした。
しかし、大人になり、ストーリーの内容を理解すると、恐ろしいことです。
SNSが普及し、多くの問題が出てきた現代。
特撮の1エピソードでは済まされなくなってきています。
そして、このメトロン星人、
平成に制作された、ウルトラマンマックスの第24話でも登場します。
再登場したメトロン星人は、現代の「便利すぎる世の中」を嘲笑います。
携帯電話やインターネットによって人々が繋がりすぎた結果、かえって個人の思考は奪われ、情報は操作されやすくなった、と。
スマホやネットに依存する私たちの未来を見透かしていたかのようですね。
そして、このエピソード。
2005年のものなんですよ!
今から20年も前に制作されたと知り、さらに驚きます。
子供の頃は、派手な必殺技や怪獣の造形にしか目がいきませんでした。
しかし、今は
CG技術がない中、様々な工夫で撮影された映像。
令和となった現代と、撮影当時の時代背景や小道具、人々の生活様式など。
こうした違いも楽しむことができます。
大人になり、知識や視点が増えたからこそ、特撮作品がこれほどまでに「社会派のドラマ」であったことに驚かされました。
また、そこにある「社会への鋭い問いかけ」を受け取ることができるようになりました。
「知識が増えることで、世界やモノの見え方が変わる」
今、受験でも定期テストでも、勉強に励んでいる生徒たちには、たくさんの知識を蓄え、経験を積み、多角的な視点を持ってほしいと思います。
そうすれば、いつか大人になったとき、何気ない日常や古い作品の中から、自分だけの「大切な気づき」を見つけ出せるようになるはずです。
前進塾も24周年!
多くの人に愛され、続いていくということは、とても素敵なことですね!
近藤

