小・中学部ブログ

2026.08.15

平和と倫理

今日は8月15日ですね。

8月も半分が過ぎようとしています。

そんな今日は何の日か、中学3年生の皆さんならご存じですよね??






そう、今日は終戦の日です。

1945年8月15日、前日に受諾したポツダム宣言を受けて、正午に昭和天皇が日本国民にラジオ放送で敗戦を告げた日です。

「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」

のフレーズが有名なこの放送は、玉音放送と呼ばれています。


この日から、日本は太平洋戦争の敗戦国として、アメリカを中心とするGHQの統制下におかれ、戦後の新たな歩みを始めました。



そして翌1946年11月3日には日本国憲法が公布、半年後の1947年5月3日に施行されました。

この新たな憲法のもとで、

・基本的人権の尊重

・国民主権

・平和主義

の3つを国家運営の柱として、戦前の軍国主義・封建主義を打破し、民主的で近代的な国家に生まれ変わるべく、様々な改革を実施していきました。


中学校の社会科では、歴史の学習が終了した後で、最後に公民の授業が始まります。

公民はざっくりまとめると「現代社会の仕組みの大枠」を学習する科目です。


現代社会は、過去の歴史の積み重ねの上に、言い換えれば、人類の進歩と反省の上に成り立っているといえます。


歴史の中で、人類は数えきれないほどの発明や発見をし、文明を築き、文化や生活を豊かにしてきました。


それと同時に、数多くの争いを繰り返し、そのたびに平和の大切さを痛感し、様々な教訓を得てきました。


にもかかわらず、悲しいことですが、現代でも世界では様々な争いが発生しています。

もし、正義の反対が完全な悪であるならば、世界から争いはなくなるのかもしれませんが、現実には、正義の反対は別の正義であり、それぞれの立場にそれぞれの「正しさ」があるのだと思います。


では、普遍的な「正しさ」は果たしてあるのか、つまり「人としての正しさ」とは何か?

これこそ、「倫理」の本質だと思います。

奇しくも中学3年生の夏期講座の国語で扱った最新の問題のテーマは「倫理とは何か」でした。(中学3年生の皆さん、覚えていますよね??)


突き詰めて考えていくと非常に難しいテーマです。

このような問いには、1つの決まった正解があるわけではありません。

時代や地域等、様々な状況により、人それぞれさまざまな「正解」があることだと思います。


「絶対的な正解がない問題に向き合う」ということは、人生において避けられない課題です。

そして、現代社会が抱える問題のほとんどが正解のない問題だと思います。


中学生の皆さんにとっては、例えば次のような問いは身近なものではないでしょうか?

「何のために勉強するのか」

「どの高校を受験し、そして入学するのか」


これらの問いや選択にも、絶対的な正解は存在しないでしょう。


人それぞれに異なる「答え」があるはずです。

正解の無い問題に向き合うためには、日ごろから考える訓練をしていくことが必要だと思います。


それがまさに皆さんが今取り組んでいる勉強です。


正解のある問題を使って、物事の考え方や見方、基礎知識を身につけることで、それを応用して正解のない問題に取り組めるようにする。


そのための訓練だと思えば、今の勉強を一過性の無味乾燥な受験の道具とみなしてしまうことは、とてももったいないことであるといえるのではないでしょうか?


目の前の勉強が苦しくなることは、受験生の誰もが経験することです。

そのときには、目の前の苦しさにフォーカスするのではなく、その先の未来を考えてみましょう。


きっと、今までの視点より少し上の視点から、自らの状況と目標を捉え直すことができると思います。

夏休みもあと2週間弱です。

ここからさらにギアを1段階上げて、さらなる高みを目指していきましょう!!



伊藤